クラリネットの歴史と原理、種類と材質、惹きつける魅力とは

クラリネットの歴史

クラリネットは近代的な楽器

クラリネットの歴史は結構新しいのです。

18世紀の初め頃にいた、ドイツ人のフルート製作者のデンナーという人が、フランスにあった古楽器のシャリュモーというものを改良して、製作したそうです。

このシャリュモーはシングルリードとマウスピースをもつ円筒形の木管楽器だそうで、実は、18世紀後半まではオーケストラでも使われていたのです。

シャリュモーはキイが付いていなかったのでキイを付けて、穴の位置も変えることで音域を広げたのです。

そして出来上がった楽器が、昔の高音トランペット、クラリーノとよく似た音色だったために、クラリネットと名付けたということです。
エーラー式の登場
18世紀中頃から後半に演奏法も発達し、モ-ツアルトのクラリネット協奏曲やクラリネット5重奏曲などの名曲が生み出されたのです。

その後、19世紀初めにドイツ人のミュラーがキイが13個付いたクラリネットを発明し、エーラー式と呼ばれました。

現在でもドイツ周辺では使われていて、艶やかな音色を持つクラリネットだそうです。
ベーム式の登場
ベーム式は、フルートの機構ですが、それをクラリネットに取り入れたものが発明されます。

フランスで1839年にクラリネット奏者のクローゼはビュッフェと協力して、ベーム式を取り入れた楽器を作り出したのです。

これが、現在もクラリネットの主流として活躍しています。

クラリネットの原理

クラリネットの仕組み

クラリネットはシングルリードといって1枚のリードを振動させて音を出します。オーボエは2枚のリードなので、ダブルリードです。

リードは普通、葦という植物で作られている板で、先端部分は薄く削られていて、振動しやすくなっています。

息を入れると、リードが振動し、振動した空気が管のなかを通って音になるわけです。

クラリネットは、ベル、下管、上管、バレル、マウスピースの5つに分かれています。

本体の材質は、赤道直下に生えているアフリカ産のグラナディラという木材が主流で、皮をはがすと中が黒くなっています。

要するに、クラリネットの黒い色は天然色です。グラナディラ以外にも黒壇やローズウッドを用いたものもあり、最近はプラスティックのものもあるようです。

クラリネットの種類

音域によって作られたクラリネットの仲間

B♭ソプラノクラリネット

これは一般のクラリネットで、フルートがC音に比べて全音低くなっています。

E♭クラリネット

エスクラと呼ばれていて、一般のB♭ソプラノクラリネットよりも4度高い音が出ます。長さも少し小さめです

アルトクラリネット(バセットホルン)

ソプラノクラリネットとバスクラリネットの中間の音程です。吹奏楽やアンサンブルではよく使われます。

バスクラリネット

ソプラノクラリネットのちょうど倍の長さをもっています。アルトクラリネットよりもさらに低い音が出ます。

コントラバスクラリネット

これは、管がS字のように曲がっていて、バスクラリネットより、さらに低い音を出します。クラリネットアンサンブルには欠かせない楽器だそうです。

クラリネットが惹きつける魅力とは

クラリネットの特徴

クラリネットの音域は約3オクターブ半もあり、表現力も豊かで、オーケストラにおいても重要な役割を持っています。

また、吹奏楽においては中心的な立場です。その訳は、オーケストラの曲を吹奏楽用にアレンジするときは、ヴァイオリンのパートの音をクラリネットが担当するからです。

スケールやアルペジオを速く演奏することも得意で、レガートやスタッカートもスムーズに行えるので、クラリネットは木管楽器の中も最高の表現力を持っているといわれています。

タイトルとURLをコピーしました